【メガバンクの業務とは】メガバンク就職活動
〇 初めに
学生の皆さん
就職活動真っただ中かと思います
就職活動において不人気となりつつありますが
メガバンクへの就職活動について書きたいと思います。
私が就職活動をした際には、
三メガバンク(三菱、三井住友、みずほ)に
運よく内々定を頂くことができました。
早慶以上の学生であれば
3メガバンクは第一志望と並行して
所謂すべり止めとしてエントリーする風潮がありますが
油断しているとどれも中々受からない状況に陥りますので
このブログを参考にして頂ければと思います。
〇 キーポイント
経験からメガバンク就活に必要だと感じたものを列挙します
① 業界分析
② 志望動機(なぜ金融→なぜメガバンク→なぜ当社)
③ 学生時代頑張ったこと
④ 入行後何がしたいのか
いたって普通です。
今年の就職活動でも
コロナウイルスの影響で
中々就職活動に打ち込めない方も沢山いると思いますので
業界分析について詳しく書きたいと思います。
〇 そもそも銀行って?
メガバンクは一般的には
「商業銀行」に分類されます。
メガバンク毎にセグメントは様々ですが、
役割毎に分けると
①ホールセール部門
②リテール部門
③マーケット部門
④コーポレート部門
⑤投資銀行部門
に分類されます
海外に関しては①~④のすべてに分類されます
①ホールセール部門
所謂銀行の三大業務
「預金」、「為替」、「貸出」を
包括的に企業法人に対して行う部門になります。
従業員の大半はこの部門に属しているといっても過言ではありません。
イメージされる方がおおいかもしれませんが原則として
「顧客企業の財務的課題に対して
ソリューションを提供する」
というのが主な業務になります。
企業活動の中で資金は血液と呼ばれるほど
大変重要な地位を占めます。
仕入や設備への投資、従業員への給与の支払等
成長だけでなく、企業存続の為にも資金調達は必須であり、
その中でも商業銀行は大変重要なプレイヤーでもあります。
中には、資金調達を必要としない企業もありますが
運用して頂くといった提案も行います。
その他にも経理事務負担の軽減や
複数国に展開している企業向けの資金管理の効率化等の提案を行う
トランザクションバンキングの側面もあります。
ここまではベーシックなイメージ通りの銀行の業務かと思います。
銀行も既存の顧客基盤や情報基盤を活かした業務拡大を行っています。
・ビジネスマッチング
顧客基盤を活かした顧客同士の引き合わせ業務です。
顧客同士の事業成約による手数料や新たな資金需要の創出
提携やM&A等へ発展した際の手数料ビジネスになります。
顧客の財務だけでなく、より事業内容の深い理解が必要となります。
・M&A
上記にも挙げましたが、
銀行は経営者、オーナーと接する機会が圧倒的に多く
事業売却への意向を聴取しやすい立場にあります。
というのも売却をするにも銀行の取引先であることが多く
双方の利益を最大にする為、最新の注意を払いますので
従業員や事業が確りと守られるという信頼が銀行にはある為です。
・事業再生
再生ビジネスにも力を入れています。
銀行が出資するファンドを通じて
再建途上にある企業に出資をしたり、運転資金の供給等
ハイリターンを求めた業務になります。
((企業再生ビジネスへの本格参入と専門子会社の設立について
https://www.smbc.co.jp/news/j602012_01.html)
②リテール部門
所謂個人顧客に対して資産運用のアドバイスを行う部門になります。
証券会社や信託銀行等と競合が多く、商品ラインナップも限られることから
グループ証券会社への繋ぎ役となることが多いです。
③マーケット部門
主に自己勘定(プロップ)で株や債券等で運用を行う部門になります。
なかには、外貨決済が多い企業(商社等)対して専門の
カスタマーディーラーと呼ばれる業務や
市場の予測を行うエコノミストやアナリスト、
新たな商品設計を行う業務もあります。
④コーポレート部門
人事やコンプライアンス部門等
所謂バックオフィスの業務になります。
あまり就職活動で語ることのない部門でもあり
そこまでの理解は必要ありません。
銀行経営における中枢を担っている部門でもありますので
出世コースではあります。
⑤投資銀行部門
投資銀行部門というものの、
所謂証券会社の投資銀行の業務とは少し違います。
※投資銀行との業務の違いや風土の違い等は別で書きます。
一番想像のつくのはプロジェクトファイナンスと呼ばれる
発電所開発やインフラプロジェクトに対する融資業務や
その融資を適切なリスクバランス迄収束させる為、
他金融機関の支援を募るシンジケートローン組成の業務等があります。
メガバンクによってはプライベートエクイティファンドへの出資や
企業への投資等の純投資を行う業務もあります。
不足している部分は多くあることは反省していますが
就職活動を行う上では、
ホールセール部門への理解を深めることが最重要だと思います。
なぜホールセール部門が重要なのかは別途別記事にて記載させて頂きます。
以下参考図書